乳房超音波検査(エコー検査)について

乳房超音波検査

乳房超音波検査は認定資格者が検査を実施しています。
乳腺用の超音波診断装置で、超音波を乳腺に当て、はね返ってくる反射波をコンピュータが画像化したものです。産婦人科で胎児を見る超音波診断装置と同じなので痛みはありません。乳腺内の腫瘤や乳管拡張などの変化を観察します。問診や視診、触診と合わせて受診してください。

超音波検査の受け方

検査室はカーテンで仕切られた薄暗い部屋です。上半身の衣類を脱いでベッドに寝ていただき、検査に必要な乳房以外はバスタオルを掛けます。乳房にゼリーを塗り超音波を出す機器(プローブ)を胸に当て検査します。
加温器で温めたゼリーを使用していますので、冷たくありません。
検査は平均して15分程で終了します。

乳房超音波検査でわかること

乳腺内の小さな腫瘤や乳管内の変化がわかります。

事例紹介

①人間ドック

マンモグラフィ検査で微細石灰化が散在していたため、乳房超音波検査を施行しました。触診で腫瘤は、はっきりしませんでしたが、超音波検査では、右乳房(6時方向)に(4.5mm x 4.0mm)の腫瘤を認めました。腫瘤は早期乳がんでした。
このように、マンモグラフィと超音波検査を併用した乳がん検診で小さな早期がんの発見率が高まります。

②市乳がん検診

マンモグラフィによる乳がん検診で異常を指摘され、精査目的で来院されました。触診で右乳房2時方向に5 x 4cm大の硬い腫瘍を触れました。右腋窩リンパ節も触れました。
乳房超音波検査では、2時方向に原発巣と考える腫瘤(5.2cm x 2cm)のほかに、複数の腫瘤をみとめました。乳がんの進行度は3期でした。

③外科受診(自覚症状)

右乳房にしこりを3ヶ月前に気付き、外科に受診しました。触診で右乳房10時方向に硬い腫瘤を触れました。マンモグラフィでは、右乳房10時方向に2個の腫瘤を認めました。乳房超音波検査では、右乳房10時方向に4個の腫瘤を認めました。腫瘤の大きさは(8.7mm x 10.2mm)~(15.1mm x 21.7mm)大でした。腫瘤の形は多角形で乳がんを疑いました。細胞検査の結果、乳がんと診断されました。

④外科受診(生理に伴う乳房痛)

生理にともなって右乳房の痛みがあり受診しました。触診で右乳房5時方向に腫瘤を触れました。乳房超音波検査では、右乳房5時方向に腫瘤を認めました。腫瘤の大きさは(11mm x 9mm)です。細胞検査の結果、乳がんと診断されました。腋窩リンパ節への転移は認めません。早期乳がんでした。

認定資格者

原 利宏 日本超音波医学会認定超音波検査士(消化器・循環器・体表臓器)
NPO法人日本乳がん検診制度管理中央機構
(日本乳腺甲状腺超音波医学会乳房超音波検査認定取得)
山崎 千栄子 NPO法人日本乳がん検診制度管理中央機構(乳房超音波検査認定取得)