血管系エコー

全身の動脈硬化の程度を表す一つの指標として用いられています。
生活習慣病の増加に伴って血管疾患が増加してきている中、頚動脈の超音波検査は簡便で血管内の観察ができます。
頚動脈超音波検査は、糖尿病、高血圧症、高脂血症、脳動脈硬化(脳梗塞・脳出血・脳血栓)、心筋梗塞、狭心症などの疾患に対して検査します。
以下の、「メタボリックシンドローム」に対する検査に有効です。

メタボリックシンドローム対策

メタボリックシンドローム(代謝症候群)とは、内臓脂肪症候群とも呼ばれる複合生活習慣病です。
メタボリックシンドロームは、動脈硬化の危険因子である「肥満」・「高血圧」・「高血糖」・「高脂血症」を重複して発症し、心筋梗塞や脳梗塞になりやすいのです。

[診断基準]
1. ウエスト-男性:85cm以上、女性:90cm以上
2. 高脂血症・高血圧・糖尿病-2つ以上該当

※1・2 の条件が満たされると、メタボリックシンドロームと診断される。

上肢動静脈

当院では血液透析を行うために必要なシャント(動脈と静脈を人工的につないだもの)を主に検査を行います。シャント作製後に起こる血管内の様々な合併症の原因を調べるため超音波診断装置を使用して検査を行います。

下肢動静脈

下肢動脈は石灰化や狭窄により血流の障害がないか調べます。血流障害があると、痛みや冷感、皮膚色の変色がみられ、重度になると切断しなければならなくなります。下肢静脈は血液の逆流や血管の拡張、血栓などがないか調べます。下肢静脈瘤や足の浮腫み等の症状が出現します。当院では下肢静脈瘤に対してレーザー焼灼術を行っています。

腎動脈

腎動脈に狭窄や石灰化がないか調べます。急な高血圧や腎機能の低下をきたした場合は腎動脈狭窄症が疑われます。